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根管長測定器(2013/3/14)


歯科機器の分野でも、日本で開発されて世界的に普及した技術があります。

根治根管治療といって、図のように針のような器具で細菌に感染してしまった歯質や神経を徹底的に除去し、歯の根の病気(根尖病変)を治療・予防する処置があり、ごく一般的に歯医者さんで行われる治療のひとつです。

この治療の際に重要となるのが、湾曲している根の正確な長さの把握


レントゲンを撮ったり手指の感覚だけをたよりに行う先生もいますが、これを正確に計る機器があります。

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この写真がその機器。

根管長測定器、ルートキャナルメータとも呼ばれるもので、歯の電気抵抗を測定して根の長さを調べる仕組みになっており手のひらに乗せられるほど非常にコンパクトなものです。
(値段は10万をこえるものはざらですが)



この技術はわが国日本で生まれました。

1955年、東京医科歯科大学の鈴木賢策、砂田今男らが研究を開始し1969年に商品化されて今に至るそうで、それまで術者の勘だよりだった根管の測定を正確に行えるようになったことは画期的だったようです。
現在でも日本のみならずアメリカでも日本のメーカーのものがトップシェアだそうです。



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