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ビペホルムの研究(2012/6/1)


「どのくらい甘いものを食べるか」ではなく、「どのように甘いものを食べるか」・・・

”ビペホルムの研究” とは、スウェーデンのビペホルムにある精神病院の入院患者436名を対象にグスタフソンらが行った「しょ糖(砂糖)の摂取とむし歯の発症の関係」についての有名な研究で、1954年に発表されたものです。

この研究は、食事の時間に甘いものを食べたときと、食事と食事の間(食間)に甘いものを食べたときとのむし歯の発生率の違いを4年を超える長期に渡り検証したものです

ビペホルムの研究 左図は日本トゥースフレンドリー協会HPより転載したしょ糖の種類と摂取時間の違いによる虫歯の発症状況を表したグラフです(少し見にくいかもしれませんが、縦軸が虫歯の数で、横軸が年です)。

これを見ると,トフィー(砂糖菓子)やチョコレートなどの甘いものを,間食として食べるようになると,むし歯が激しく増加しているのがわかります。

この研究からわかる教訓は、間食に甘いものは控えるということ。
食べるのであれば歯を溶かす酸を生まない非発酵性糖質を摂るということが重要です。

非発酵性糖質の代表格が今ではすっかり有名になったキシリトールなどの代用糖。
歯にとってキシリトールがいかにすばらしいものであるかがわかりますね。

でもこの研究の被験者さん達、かわいそう・・・(^^;)



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